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実際に行ってみました。先生とお話しました。私の婦人科訪問
 

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いけざわレディースクリニック   [産婦人科]
 
〒664-0858 兵庫県伊丹市西台1丁目2-11
TEL:072-777-8184
   
 
   
 
診療時間:
[月]~[金]9:00~13:00/16:30~19:30
[土]9:00~13:00
休診日:
土曜午後・日曜・祝日


ホルモン薬を飲んだら来る3ヶ月に1度の月経、
このままでも大丈夫?


初潮から現在までほとんど月経不順で過ごしてきた私。25歳になってさすがにこんな状態に慣れてしまっていいのか不安を感じています。今日は、同じような悩みを抱える女性を代表して、先生に相談に乗っていただきました。

 
(塚本晶子・25歳未婚)
 

月経って、毎月ないとダメですか?

  子宮がんは、発見が早いほど助かる?

子どもが欲しくなかったら、月経はなくてもOK?

     

月経って、毎月ないとダメですか?
   
塚本:今日はよろしくお願いします。
私は、中学3年生のころに初経があって、最初は不順でした。高校生になって落ち着き、月に1度の周期なりました。でも、高校2、3年生あたりからまた不順になり、大学1年のときに親の勧めで産婦人科を受診しました。

池澤先生:今はどのくらいのペースで月経が来るのですか。

塚本:3ヶ月に1回くらいのペースですが、ひどいときは4ヶ月くらい空いたこともありました。

池澤先生:月経が半年以上ないということはなく、大体3ヶ月間隔で、長くても4ヶ月に1回は来ていたということですね。月経の量はどうですか。

塚本:それほど多いということはなく、普通に5日間くらいで終わります。最近は3日間くらいで終わってしまうこともあります。月経の量も近ごろは少なくなってきていると思います。

池澤先生:月経痛の方はいかがですか。

塚本:少し腰が痛くなる程度でほとんどありません。

池澤先生:大学1年で産婦人科をはじめて受診したときは、どんな診察内容でしたか。

塚本:内診や血液検査などひと通り受けました。エコーで診て、もうすぐ月経がはじまる気配があるといわれ、1ヶ月くらい様子を見たのですが、でも次に受診したときも同じような状態でした。

池澤先生:ということは1ヶ月様子を見て、エコーで内膜は見えたけれど月経は来なかったということですね。それからお薬を処方されましたか。

塚本:はい。あれは月経の促進剤のようなものだったのでしょうか。

   

池澤先生:その薬はおそらく黄体ホルモンでしょう。大体5日間くらい飲んでくださいと言われたと思います。

塚本:はい、それを飲んだらすぐに月経がはじまりました。

池澤先生:月経が来ないということは排卵が起こりにくい、あるいは起こらない状態であるということです。排卵があって、その後妊娠が成立しなければ、通常は月経が排卵の約2週間後に来るはずなのです。排卵が起こりにくい、または起こらない原因などについてのお話はありましたか。

塚本:特にありませんでした。

池澤先生:それで、その後の治療としてはどんなことをしましたか。

塚本:その後、また3ヶ月月経が来ないようであれば必ず来てくださいといわれ、ギリギリの時期に通っています。

池澤先生:では、3ヶ月遅れたらまた黄体ホルモンを飲んで月経を起こすという治療をつづけているということですね。今は黄体ホルモンを飲まなくても3ヶ月に1回月経がありますか。それとも3ヶ月たっても来そうにないから薬を飲んで月経を起こしているのですか。

塚本:毎回薬をもらっていますから、飲まなくても月経が来るのかどうかは分かりません。あと、血液検査で鉄がちょっと少ないといわれましたが月経不順と関係ありますか。

池澤先生:それは関係ないと思います。排卵は、脳の下垂体というところから出る卵胞刺激ホルモンと、黄体形成ホルモンという2つのホルモンの命令を卵巣が受けて起こります。月経不順は、この2つのホルモンバランスが崩れて起こることが多くあります。それには、卵子を成長させる卵胞刺激ホルモンが少ないために卵巣がうまく働かないタイプと、排卵を促す黄体形成ホルモンが適切な時期に出ないタイプがあります。それぞれ治療の仕方が少し異なります。
月経がもともと順調であって何かのストレスや過度なダイエットによって止まってしまう場合は、両方のホルモンが出ないか少なくなっています。

塚本:私の場合はずっと不順ですが。

池澤先生:最初から月経不順気味の人は、ホルモンは出ているのですがバランスが悪いのです。一番多いのは、卵子を成長させなくてはいけない時期に、排卵を促すホルモンが先に出てしまうケースです。そういう方の子宮をエコーで見ると、卵子が中途半端な状態までしか育たないので、のう胞という小さな水のかたまりがパラパラと見られます。これを多のう胞性卵巣といいます。毎月排卵が起きている人の卵巣には1個か2個くらいしかみられないのですが、排卵が起きていない人あるいは起こりにくい月経不順の人の卵巣にはのう胞が10個も20個も見つかることが多くあります。

塚本:卵巣に水がたまるなんて、はじめて聞きました。
 
池澤先生:もともと卵巣に水がたまってしまい月経が来ないという病気もありますが、大抵は卵巣が悪いのではなく、ちょっとしたストレスが原因で脳下垂体から出るホルモンのバランスがくずれて正しい命令が行かないうちにだんだん排卵しにくくなるという人が多いです。塚本さんの場合もそんな風になりかけているのではないかと思います。ただ、もしも3ヶ月以上月経がないという状態を放っておくと、間違った命令を受けた卵巣が完全に働かなくなって、今度は女性ホルモンまで全く出ないようになってしまう恐れがあります。そうなると、子宮が小さくなり、さらに1年以上卵巣が働かない状態を放っておくと、なかなか自然に月経が来にくくなります。
 
塚本:では、月経不順を放っておいてはいけないということですね。

池澤先生:そうですね。ホルモンが出ないタイプの月経不順は、脳からの命令がないだけなので卵巣にとっては特に悪いことは起こっていないのです。ただ、それを放っておくと女性ホルモンが少ない状態になり、更年期と同じように骨粗しょう症になりやすくなったり、子宮自体が小さく萎縮してしまったり、いろいろな問題が出てきます。そういう方は、女性ホルモンを補って、子宮が縮まないようにする治療が必要です。

塚本:私はそのタイプですか。

池澤先生:おそらく塚本さんはこちらのタイプではなく、命令するホルモンの出方が逆になっている方でしょう。卵子を育てなくてはいけない時期に、排卵を促すホルモンがたくさん出ている状態というのは卵巣にきつい負担をかけます。たとえばダイエットで月経が止まった人の卵巣にはのう胞はできていないのです。まったく命令が出ませんから。一方で、命令するホルモンが間違って出ている方というのは、途中まで育ったのう胞がたくさん溜まってしまいます。このような状態は卵巣にとって良くありませんので、3ヶ月に1回黄体ホルモンを飲んで、卵巣が正しく働くきっかけを作ってあげるのですが、塚本さんのホルモンのバランス自体はまだ戻っていないのでしょう。
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塚本:一度くずれたホルモンバランスは治らないのですか。

池澤先生:塚本さんが、高校1年生のときに月経が順調だったように、何もストレスを感じないような状態になると案外順調に来ることはあります。みなさんストレスというと落ち込んだり、悩みを抱えている状態を思い浮かべるでしょうが、たとえば朝仕事に行くのがいやだとか、残業などで帰りが遅くなったりとか、そういう些細なことや疲れ気味というだけでホルモンバランスはくずれてしまうこともあります。
   

塚本:でも毎日のんびり、楽しく暮らすわけには行きませんよね。

池澤先生:そうでしょう。ですからちょっとした日常的なことでも、そういう風になりやすいというのはある程度体質だと思わなくてはいけないということです。そういう方がおそらく一番心配されているのは、こんな状態でちゃんと子どもができるのかということだと思います。

塚本:私はあまり子どもが欲しいとは思っていません。将来的にも子どもをつくる予定はありません。それでも月経不順を放っておいてはいけないのですか。

 

池澤先生:子どももいらないし月経もない方が楽だということで放っておくと、卵巣がまったく働かなくなって、女性ホルモンそのものが出なくなってしまいます。そうすると更年期と同じ状態になります。

塚本:では、3ヶ月に1度、黄体ホルモンを飲んで月経が始まればいいのでしょうか。

池澤先生:子どもを望まないということであれば、黄体ホルモンを定期的に飲んで月経を起こしていくという治療で十分だと思いますが、本来の月経は1ヶ月に1回です。無排卵の状態が長いと卵胞ホルモンだけに子宮がさらされている期間が長くなります。黄体ホルモンを5日間しか飲まないでも月経は来ますが、その状態を続けると子宮の中にできる子宮体がんになるリスクが高くなると言われています。

塚本:3ヶ月に1度では少なすぎますか。

池澤先生:やはり子宮体がんの予防を考えると、月に最低10日間は黄体ホルモンを飲んだほうが良いでしょう。普通は14日間ですから当院でも毎月10~12日間分は処方します。

 
塚本:それは子宮体がんのリスクを避けるためですか。

池澤先生:はい。子宮体がんのリスクは、卵胞ホルモンにさらされる期間が長い状態が10年以上続いた場合に高くなります。今のまま3ヶ月に1回の月経という状態を続けると、40、50歳になったときにリスクが出てきます。ですから、毎月きちんと月経を起こしておくだけでリスクを減らすことができるということです。
 
子宮がんは、発見が早いほど助かる?
 

塚本:子宮がんは主にどういうことが原因でなるのですか。

池澤先生:子宮がんには、子宮体がんと子宮頸がんがあります。
子宮体がんはもともと月経不順の方や不妊症の方に多いがんです。黄体ホルモンにさらされている期間が少ないとリスクが高くなります。ですから50歳を過ぎてからの方が多いのです。なぜかというと、40歳くらいから更年期を迎え、月経不順になって無排卵の状態になり、50歳で閉経したと思っていても卵胞ホルモンは出ていて、黄体ホルモンは出ていない方がいるからです。月経はないけれど子宮の内膜がある状態の人は、子宮体がんになりやすくなると考えられています。
一方、子宮頸がんの原因はウイルスによるものです。これは一種の感染症といってもいいくらいです。ヒトパピローマウイルスという名前なのですが、セックスをしている20歳くらいの人の約3割は感染しているといわれている非常にありふれたウイルスなのです。これが子宮の入口に長期間すみついていると子宮頸がんになりやすくなるとされています。

塚本:そのウイルスに感染すると必ずがんになるのですか。

池澤先生:そうではありません。感染していても自然にウイルスが消えることもあります。30歳くらいになると感染率は1割くらいになります。ウイルスに感染していない人が子宮頸がんになるのは1,000人に1人もならないくらいです。感染している人では100人に1人くらいです。

塚本:ヒトパピローマウイルスに感染しているかどうかチェックすることはできますか。

池澤先生:保険適応外ですが検査することはできます。でも通常の子宮がん検査を受けて異常がなければ、ヒトパピローマウイルス感染の検査はそれほど必要ないと思います。通常の細胞診という検査で異常がなければ、それを定期的に行っていく方が良いと思います。
まあ感染がないと分かれば3年くらいは心配はありませんから、安心のために検査しておくのも良いかもしれません。とはいっても、もしウイルスが見つかったからといって、将来子宮頸がんになるのではないかとものすごく心配するような人は、検査をするとストレスになりますからお勧めしません。20代だと3割くらい陽性が出るわけですし。
あと最近では、20代で子宮頸がんになる方も増えています。そういう人は15歳前後でウイルスに感染したのだと思います。

   

塚本:潜伏期間があるということですか。

池澤先生:そうです。感染してがん化していくことになっても、がんになるまで大体3年はかかるといわれています。ですから1年に1度がん検診を受けていれば、仮にがんになったとしても早い段階で見つかることもあります。そうすれば子宮を取るような治療をしなくてすみます。
全国的に、子宮頸がんの検診は20歳以上の方なら公費でできるようになりました。お住まいによっては2年に1回というところもありますが、伊丹市では1年に1度受けることができます。

 
子宮頸がんと子宮体がん、それから乳がんもそうですが、早く見つかれば助かるがんです。比較的簡単に検査ができて、かつ早期発見で助かるがんなので、検診を受けておく必要があるということです。

塚本:私もがん検診をしたいと思っていますが、どんな検査を受ければいいですか。

池澤先生:子宮体がんは、エコーで見て子宮内膜に異常な影がなければ、今の年齢なら細胞をとってまで調べる必要はないと思いますが、子宮頸がんの検査は少なくとも1年に1回はきちんと調べてみることです。検査すれば卵巣や内膜の状態も分かりますし、内膜の様子がおかしいようなら子宮体がんの検査もしておいたほうがいいと思います。乳がんの方は、自分でよく乳房を触ってしこりがないか調べてみて、おかしいと思ったら乳腺専門のところでマンモグラフィーやエコーによる検診を受けたほうが良いでしょう。

塚本:よく分かりました。今日は月経不順の話からがんの話まで、とても勉強になりました。どうもありがとうございました。

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