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温かい対応、とことん話を聞いてくれる、
親身になって心配してくれる、そんな先生に
健康なカラダづくりの基本を伺いました。 |
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| 誰よりも知っているようで知らない自分のカラダのこと。今までおざなりにしてきた健康ケアのツボを、やさしい笑顔が印象的な金丸先生に聞いてみました。 |
中山恵美子(28歳) |
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中山:今まできちんと月経サイクルの日数を数えたことはないのですが月経不順が心配です。ニキビができるとそろそろ月経が来るかなという感じです。そもそも月経不順はなぜいけないのでしょうか。
金丸先生:女性のカラダは、だいたい月に1回月経が来るようになっていて、人によって25 日~38日くらいの内に月経があるのが普通です。そのサイクルから外れたら何か異常があるのではないかと考えなくてはいけません。カラダの中は目に見えない分、なるべく正常な働きに近づけた方がいいわけです。
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中山:それは何となく納得できます。
金丸:以前患者さんで、月経は面倒だからなくてもいい、という方がいました。その方は極端で、おしっこも出ない方がいいといって、水を一切飲まないというのです。水を飲まなければカラダの老廃物が排出されず、重大な病気を引き起こす危険性があります。月経がないというのも、女性のカラダが持つ自然のリズムに逆らっていることになります。きっちり平均的に月経を整える必要はありませんが、その状態に近づけて女性ホルモンをきちんと出すことで、骨も丈夫になるのです。
中山:女性ホルモンが骨にも関係するのですか。
金丸先生:そうです。年を取って女性ホルモンが不足してくると、骨がもろくなって骨粗鬆症になりやすくなります。
中山:それははじめて知りました。
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金丸先生:若い方の中にも、女性ホルモンが足りない人がいます。特に印象に残っているのは、20代半ばで骨量を測ってほしいとこられた方。その方は、深呼吸したら胸が痛くなったので外科でレントゲンを撮ったら、ろっ骨が折れていたというのです。念のため骨量を測ってみたら、70代後半の骨量だったのです。よく話を聞いてみると、その方は朝からスナック菓子ばかり食べていました。きちんとした食事をせず月経不順になり、カルシウムも摂っていなかったので70代と同じようなスカスカの骨になってしまったのです。まちがったダイエットをして月経が止まってしまうこともよくあります。
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中山:祖母も骨がスカスカでしたが、20代でも同じようになることがあるのですね。
金丸先生:女性ホルモンには骨を丈夫にする役割もありますが、皮膚をつやつやにすることにも一役買っているのです。年を取って皮膚がカサカサになるのは、女性ホルモンが不足していることも原因なのです。女性ホルモンが不足すると骨や内臓の状態、コレステロール値なども変わってきます。
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中山:では20代の方が面倒だからといって、OCで月経を止めるのは良くないことですか。
金丸先生:OCは月経を止めるのではなく、OCに含まれる女性ホルモンの働きで排卵を抑えて妊娠しないようにするのが役目です。OCを飲んでも月経(消退出血)はちゃんと28日に一度来ます。また、OCは月経不順の人にもよくて、きちんと規則正しく来るようになります。
中山:そこは勘ちがいしていました。OCを飲むと月経を止めるから、気持ちが悪くなると友人から聞いていました。 |
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金丸先生:OCは避妊薬なのですが、月経痛がひどい方やニキビの改善が期待できます。女性ホルモンは、女性が元気でいるためのエネルギーの基で、女性ホルモン=エストロゲンは婦人科医たちの間で神の手といわれています。なぜかというと、女性を女性らしくする以外に、心臓の病気や心筋梗塞にかかりにくくしてくれるからです。男性の場合、エストロゲンが少ないので、そうした病気にかかるリスクが高いのです。女性は次の世代を残すという役目のために、神様が守ってくれているのかもしれません。それが50代60代でエストロゲンが減ってくると、神の手が外れて心臓の病気などにかかりやすくなります。女性ホルモンがきちんと分泌されているということは、他の内科的な大きな病気にかかるリスクが低いと言えます。
月経のサイクルは28日から30日間隔が一般的ですが、人によって25日や、45日の人もいます。それ以上に外れた方たちは治療の対象になります。内臓系の病気や、骨がもろくならないようにするためにも月経を整えることが大切です。
中山:月経はただ赤ちゃんのためのベッドを作って、それが流れ出るだけだと思っていました。それに年をとって女性ホルモンが不足してくると、いろいろな病気のリスクが高くなるのですね。それでは、若い方の場合は、どのような病気が多いのでしょう?子宮筋腫や子宮内膜症が多いのですか。
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金丸先生:若い方で子宮筋腫の方はたくさんいます。子宮筋腫や子宮内膜症は良性ですから、急いで手術をする必要はありません。子宮筋腫とは子宮にできる良性の筋肉の腫瘍のことですが、できる場所や大きさによって症状はさまざまです。子宮内膜(月経によって流れでる部分)に近いところにできると小さくても不正出血や過多月経、鉄欠乏性などを起こしやすく、子宮壁の外側にできるとかなりの大きさになっても、なにも症状がでないこともあります。大きくなったからといって必ず手術をするわけでもありません。大きさよりもどこにできているかが重要なのです。 |
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中山:病気を予防するためにも、月経は大切なのですね。月経がきちんと来るようにするには何が必要ですか。
金丸先生:実際に女性ホルモンの量が少ない人を診てみると、みなさん一般的に食事に原因があります。きちんと朝ごはんを食べて、お豆腐や納豆などの大豆製品をきちんととっている人は女性ホルモンが活発に働いていることが多いです。また、お日様にあたってカラダを動かすことも女性ホルモンにとって大切です。月経不順は、朝食をとらない、運動不足、寝る時間が遅いことなどが原因になります。ですから月経不順を薬で治しても、以前と同じような生活をしていると、また不順になってきます。 |
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10人に1人くらいは気持ちを入れ替えて食生活を規則正しくする方がいますが、すると肌つやなどが目に見えて変わって元気を取り戻します。それからストレスを上手に発散することも大切です。自分の好きなことや、仕事と関係のないことをやってみるのもストレス発散になります。でもストレスは誰にでもあるものですから、ストレスに負けない強いカラダ、免疫力のあるカラダを作っていかなくてはいけません。そのためには食べること、運動することです。基本の食事と運動ができていないと見た目だけでなく内臓も早く年をとります。見た目の美しさというのは、カラダの中から輝いてはじめて本物なのです。
中山:月経不順は、外見だけでなくカラダの中にまで影響するのですね。私は食べたら太るので、最近は夜しか食べないようにしています。
金丸先生:一日一食にすると、もっと太りやすくなりますし、年をとってからいろいろな悪影響がでてきます。50歳を過ぎると体重は増える傾向にあり、女性ホルモンが減少すると胸は張りを失い、腰のまわりに脂肪がついてくる傾向にあります。 |
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中山:これから改善してもまだ間に合いますか。
金丸先生:十分間に合うと思います。女性ホルモンのすごく少ない人が1年間一生懸命食事のバランスを考えて運動していると、驚くほどきれいになります。それを20代で始めるか、30代で始めるかでも違います。20代で始めれば回復が早いですが、35歳を過ぎてくると回復が遅くなってきます。でも何歳で始めても、食べて、運動して、寝てという基本さえ守っていれば免疫能力も上がってきます。
中山:まず、きちんと朝ごはんを食べることからですかね。 |
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金丸先生:みなさん朝食はちゃんととっていると答えます。でもよく聞いてみると、バナナを1本食べるとかコーヒー一杯飲むことを食事と勘違いされています。それでは食事になりません。朝起きてぼーっとしていても、きちんと噛んで、顎関節を動かして食事をすることで、脳が刺激されて活発に働きだすのです。バナナ1本や飲み物だけでは、脳は刺激されません。きちんと顎を動かしていた人は年をとってもぼけにくいと思いますよ。
中山:絶対ぼけたくありません。でもよく噛むのは疲れます。
金丸先生:疲れるということは顎の筋肉が弱っているのです。いつも顎を動かして脳を刺激しないと早くぼけるかもしれませんよ。今からでも十分間に合うので自分で意識して顎を使うといいですね。
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中山:いままで月経痛はそれほどありませんでしたが、ここ3年ほどとても痛くて、一度倒れたことがあります。
金丸先生:それなら、子宮筋腫や子宮内膜症がないか、女性ホルモンがきちんと出ているか、検査したほうがいいですね。
中山:検査する場合、ネットで病院を調べてみても金額が書いていないのでお金の面が心配です。 |
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金丸先生:初回はどうしてもいろいろな検査をするので、子宮筋腫と子宮内膜症、女性ホルモンの検査をする場合、初診料を入れて当院だと1万円くらいです。その後は数百円程度だと思います。
当院では、基礎体温をつけるのがいいか、漢方による治療がいいか、選択してもらいます。たとえば基礎体温をつけたほうがいいと勧めても性格的に毎朝体温を計るのは無理なら、漢方に切り替えます。漢方も1日2回飲まなくてはいけないので、それも無理なら、ホルモン剤に切り替えるという具合に3つくらいの選択肢を用意しています。いろいろ試す中で、子供が欲しくなったら排卵があるかどうか調べるために基礎体温をつけてみるように勧めます。
中山:基礎体温をつけるというのは排卵日を調べるためにすることなのですか。 |
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金丸先生:それだけではありません。基礎体温というのは低温層と高温層の二層性になっていますが、排卵がない場合は低温層のままなのです。それでも排卵がないまま月経が起こる人もいれば、起こらない人もいます。かと思えば、不正出血がずっと続くこともあります。どの時点で不正出血があったかということも大事なことです。基礎体温表に、いつ、何日間出血があったかをつけておけば、それが排卵出血なのか、他の原因による出血なのか判断することもできます。基礎体温をつけるということは、月経周期や排卵を見るだけでなく、不正出血がどの時期に起こっているかを知るためにも大切なのです。 |
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中山:排卵出血以外の不正出血があった場合、どんなことが心配されるのですか。
金丸先生:年齢にもよりますが、若い方の場合、女性ホルモンの乱れや性感染症の疑いがあります。また月経と関係のない出血は、子宮頸ガンや子宮体ガンを疑わなくてはいけません。
中山:いろいろな意味でまず基礎体温をつけたほうがいいということですね。 |
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中山:先生のお話を聞いているととても励まされます。いつもこういうお話をされているのですか。
金丸先生:患者さんが良くなったら、「よく頑張ったね、大分肌つやも良くなった」と言って励まします。そうするとみなさん輝いて帰っていきます。中には、排卵がなくて月経がバラバラだったのが良くなって、お薬の必要もないからもう来院しなくて大丈夫ですというと、泣き出す方もいます。本当は喜んでいいことなのですが、もう来てはいけないと言われたように捉えたみたいです。その方は月に一度、「今月も排卵があってよかったね、来月も頑張って」という一言を聞くために来院していたのです。
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中山:そういう励ましは嬉しいですもの。先生はカラダだけではなく、心のケアもしているのですね。
金丸先生:みなさん励ましがないとなかなか良くなっていきません。逆に患者さんも私にエネルギーをくれます。私が体調の悪いときに、いつも来られていた患者さんがそれに気づいて、先生大丈夫?励ましてくれることもあります。でも、最初から心を開いてくれる人はいません。私も自分のことをたくさんしゃべって、患者さんも自分のことをたくさんしゃべって、はじめてお互い信用できます。
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月経痛一つをとっても、自分が苦しんだ経験があるからよくわかるのです。私が産婦人科医になった理由も自分の月経痛がひどかったからなのです。子宮筋腫も子宮内膜症もあって、月経痛が苦しくてのたうち回っていましたから、患者さんの苦しみも何とかしてあげたいという思いがあるから、一緒に励ましあいながら頑張っていけるのです。
中山:先生のような方に診てもらえると、心の底から健康になれる気がします。明日からまた頑張っていこうという気持ちになれました。今日はありがとうございました。
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