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☆★☆FemaleLife通信 Vol.89☆★☆

配信日 2011.12.01

☆★☆FemaleLife通信 Vol.89☆★☆

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皆さん、クリスマスの準備は着々と進んでいますか?スペシャルなデートやパーティのプランを練ったり、着ていく服をあれこれ悩んでみたり、イヴまでじっくり想像するのも楽しいですね。中には、カップルはもちろん、友達同士でちょっとしたプレゼントを贈りあうという方も少なくないのでは。最近はラッピングやカードも趣向を凝らしたものがいろいろ店頭に並んでいます。ことしのギフトは中身より、ちょっと変化のあるアレンジで楽しんでみてはいかがですか?

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ドクター江夏のメディカルコラム

第10回 夜が最も長い12月。お日様と健康について考えてみましょう。

もう12月ですね。今年は12月22日が冬至、1年で最も夜が長い時期になりました。夕方、あっという間に日が暮れると、なんとなくもの寂しい気持ちになりますね。「毎年そうだし、みんなそんなもの」と思っている人も多いでしょう。実はこれって、医学的にはとても理にかなったことなのです。今日は、日光に当たることと私たちの健康との関係について考えてみましょう。

私たちの脳は、「ニューロン」という無数の脳神経細胞から成り立っています。ニューロンの継ぎ目のシナプスという隙間があり、ニューロン同士の間では化学物質をやり取りすることによって情報を伝達しています。この「情報伝達物質」には、快楽をもたらす「ドーパミン」、注意力・判断力を司る「ノルアドレナリン」、そして、これらの働きをコントロールして落ち着きや安定感をもたらす「セロトニン」があります。このセロトニンが不足していると、感情をコントロールすることが難しくなり、うつ病の原因の一つに挙げられています。このセロトニン、太陽の光を浴びることによって分泌量が増えることがわかっているのです。
日照時間が短い冬になると、「気持ちが落ち込みやすくなる」程度ならまだいいのですが、それが度を越えて、「人に会いたくない、外に出たくない」、「眠くてたまらない」、さらに「食欲が止まらない」などと感じている人はいませんか?そんな時は「季節うつ病」という病気である可能性があります。これ、20~30代の女性に非常に多いことが知られており、実は、私も経験あり。私は、1年中ポカポカと暖かい南国・宮崎の出身です。高校を卒業し、入学したのは鳥取大学。日本海の荒波をまともに受ける、冬場は厚い雲に空が覆われて晴れの日が少なく、雪が多い地域です。特に、私が大学1年の冬は最深積雪86cmという6年ぶりの大雪の年。12月に大好きだった祖母が急死し、ただでさえ気持ちが落ち込みやすかった上に、年が開けたら記録的な大雪!しかも、期末試験は日に日に近づいてくる・・・。気がつくと私は、アパートから一歩も外に出ることができず、部屋の天井を見つめるだけ。どうしたら死ねるかを考える毎日を過ごすようになっていました。幸い、偶然電話をかけてきてくれた兄が異変に気づいてくれ、慌てて母が迎えに来てくれて、しばらく実家に帰っているうちに、自然とよくなっていました。症状がよくなったので病院には行きませんでしたが、大学4年生くらいになって精神科の教科書を読んでびっくり。「あれは季節うつ病だったんだ!」。
心療内科では、季節うつ病と診断されると、うつ病の治療と同様、「セロトニン再取り込み阻害剤」と言われる内服薬を使うほか、光線療法といって大量の光を浴びる治療もするそうです。私の場合、たまたま日照時間の長い宮崎の実家に帰ってのんびりしたのがよかったものの、間違った対処をしていたら、どうなっていたのでしょう・・・思い出すと今でもぞっとします。皆さんも、思い当たる方がいらっしゃれば、心療内科か、難しければかかりつけの婦人科でもいいので、早めにご相談くださいね。特に、私のように日照時間の短い土地に転居して環境が変わった人は要注意ですよ!

このように、日光は人間の身体にとってとても大切なもの。そのほか、特に日光との関係が有名なのが体内時計を司り、睡眠を促すホルモン「メラトニン」。メラトニンは太陽が出ている間はほとんど分泌されず、夕方暗くなってから分泌量が増え、深夜2時頃にピークに達し、そしてまた日が昇ると分泌されなくなります。暗くなると眠くなり、朝、太陽の光を浴びるとしっかり目が覚めるのはこのためで、「早寝早起き」は睡眠のリズムを作るためにはとても大切なことなのです。睡眠不足になると、疲労はたまり、思考回路はネガティブになりがちになりますから、意識して睡眠のリズムを保つのはとても大切ですね。
また、日光には骨の健康にも関係しているのをご存知ですか?骨を丈夫にする働きがあるビタミンDは食事で摂取するだけでなく、日光中の紫外線を浴びることで皮膚でも合成されます。また、無重力状態で過ごしている宇宙飛行士が骨粗鬆症になりやすいのが有名なように、適度な運動をして重力を骨にかけることも、丈夫な骨を作るのにはとても重要です。

以上のことから、日照時間の短い冬場こそ、意識して日光に当たるように心がける、というのは心身の健康にとてもよいことですね。早寝早起きを心がけ、朝起きたらすぐにカーテンを開けて日の光を浴び、体内時計のスイッチをいれましょう。朝日の中を散歩するのは寒さもあって難しいかもしれませんが、通勤時に少し早く家を出て歩く距離を増やし、日の当たるところを歩くよう心掛けるなど、工夫してみるのもいいかもしれません。
実は私、早起きは大の苦手です。でもこの文章を書きながら、「早起きして愛犬との散歩の時間を作ってみようかな?」と考えています。・・・寒がりでお寝坊な愛犬が付き合ってくれるかどうかは謎ですけれど(苦笑)。とにかく、1年で一番夜が長いこの季節、クリスマスや忘年会、体重オーバーには気を付けて、楽しいことを考えて乗り切りましょう!!

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☆江夏院長のプロフィール
宮崎県都城市生まれ
鳥取大学医学部医学科卒業・同大学院修了
鳥取大学医学部附属病院、公立八鹿病院(兵庫県)、国立米子病院(現・米子 医療センター)等にての勤務を経て、2004年より上京。
汐留第2セントラルクリニック、イーク丸の内、ウィミンズウェルネス銀座クリニック にて女性外来での診療を経験する傍ら、東京大学大学院身体教育学研究科 にてスポーツ医学を学ぶ。
2010年4月9日 四季レディースクリニック開院

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