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私の年齢ではこんな病気に要注意。女性の疾病データベース

女性のカラダのしくみを知っていますか?女性のカラダの病気を知っていますか?
ここでは女性特有の病気、月経異常から外性器・内性器・乳房の病気、性感染症、女性特有の癌までを7回シリーズで分かりやすく説明します。

監修:早乙女 智子先生(医療法人回生会 ふれあい横浜ホスピタル産婦人科医長)
 
月経の異常

月経困難症月経前症候群(PMS)・月経前不快気分障害(PMDD)頻発月経稀発月経
原発性無月経続発性無月経過多月経過少月経早発閉経・遅発閉経

 
月経困難症
月経が始まると、下腹部痛や腰痛、不快な気分などに悩む女性は少なくありません。その症状が強く、日常生活に支障がでるような場合を、「月経困難症」といいます。
よくみられる症状は、下腹部痛、腰痛、お腹が張る、吐き気、頭痛、疲労、脱力感などです。
月経困難症は、その原因によって
「機能性月経困難症」「器質性月経困難症」の2つにわかれます。
●機能性月経困難症
検査をしてもとくに病気がみあたらないのに起こります。月経開始から1、2日目に起こるのが特徴です。原因としては、子宮を収縮させるプロスタグランジンという物質が過剰につくられてしまうことから子宮が収縮しすぎて、痛みが強くなると考えられています。若い女性や出産経験のない女性では子宮頸管が狭く、血液がスムーズに排出されないことも原因の1つです。
●器質性月経困難症
子宮や卵巣などの病気が原因で起こります。代表的な病気は、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症です。下腹部の痛みが月経の期間中続いたり、しだいに痛みや不快感がひどくなっていくのが特徴です。子宮内膜症では月経時以外にも痛みが起こるのが特徴です。また、子宮筋腫などでは出血量も多くなることから、貧血やめまいなどの症状もみられます。
単なる"月経痛"と思い込んでがまんしていると、病気はどんどん進行していきます。自己判断せずに、産婦人科医の診察を受けましょう。
★よくみられる症状★
下腹部痛・腰痛・腹部の膨満感・吐き気・頭痛・倦怠感・下痢・ゆううつ など

月経前症候群(PMS)・月経前不快気分障害(PMDD)
月経の10日~数日前になると、イライラする、気持ちが不安定になるなどの精神症状が現れたり、腹部の痛みや乳房の張り、便秘などの身体症状で不快な思いをすることがあります。そうした症状は月経が始まると自然に消えます。これを「月経前症候群(PMS: premenstrual syndrome)」といいます。また、精神的に落ち込むなどうつ傾向が強く出る場合を月経前不快気分障害といい、自分では気づかないまま不安定な精神状態で過ごしている場合があります。

症状は、精神的なものから身体的なものまでさまざまです。
通常、月経周期の前半は、女性ホルモンのエストロゲンが優位に働き、精神的にも活発で、体も動かしやすい時期ですが、排卵後の月経周期後半は、排卵後に卵巣にできた黄体から分泌される黄体ホルモンの効果で、体はむくみ、精神的にもゆううつや不安定になりやすいものです。これが増強されると10代~20代でも起こりますが、ホルモンバランスが微妙に変化してくる30代前半から多くなってきます。つまり、エストロゲン分泌が微妙に低下すると、黄体ホルモン(プロストゲン)効果が強く出るわけです。
ホルモン分泌はストレスの影響を受けるので、対処の仕方は、ストレスを避けたり、適度な運動をする、月経周期に合わせて食生活などの生活習慣を工夫するなどがあります。
この病気はストレスなどによっても症状が悪化します。日頃からストレスをためない生活を心がけ、とくに月経前はリラックスするようにしたいものです。また、日頃から基礎体温をつけて自分の月経周期を知っていれば、月経前症候群に対する心の準備もできるでしょう。
それでも症状が重い場合や日常生活に支障が出る場合は、婦人科を受診して治療薬を使うことも、PMSとうまく付き合う方法の1つです。

★よくみられる症状★
精神症状:
イライラ・怒りやすい・落ちつかない・集中できない・疲労感・ゆううつ など
身体症状:
下腹部膨満感・腰痛・頭重感・頭痛・乳房痛・便秘・食欲不振・増進・肌あれ・にきび・湿疹・
めまい・むくみ・おりものが増える など

頻発月経
月経周期が24日以内と短く、月経が頻繁にきてしまうことを「頻発月経」といいます。たまたま1ヶ月に2回来たくらいは構いませんが、数ヶ月にわたって2回づつ来るようなら受診した方がいいでしょう。
頻発月経には、
排卵があっておこる場合と、排卵がなくて(無排卵)おこる場合があります。
●排卵があっておこる場合
排卵のあとに、卵巣にできる黄体の働く期間は、正常では14~16日です。これに対して12日未満になるなど非常に短くなった場合、その分だけ月経が早まります。これを黄体機能不全といい、この状態は不妊症の原因になる場合があります。
●無排卵の場合
卵巣の中にある卵胞が発育して排卵されるには、ゴナドトロピンというホルモンが欠かせません。ところが、そのホルモンが十分に分泌されないと、卵胞は発育できずにしぼんでしまいます。それが原因で子宮内膜がはがれて出血がおきるので、月経に似ています。しかし、出血は少量で、だらだらと何日にもわたって続くので、注意していれば月経との違いに気付くはずです。基礎体温をつけて排卵があるかどうかを確認しましょう。無排卵だと不妊の可能性もあります。

希発月経
「月経がなかなかこない」。月経周期が39日から3ヶ月未満の場合を「希発月経」といいます。月経の正常周期は、25~38日です。もともと月経周期が長い場合と、ホルモンバランスの異常による場合があります。
日頃から月経開始日を記録しておくと目安になります。なお、月経周期が90日以上を超える場合は、希発月経ではなく「無月経」といいます。
希発月経には、
排卵がありながらおこる場合と、排卵がなくて(無排卵)おこる場合があります。
●排卵があっておこる場合
通常、排卵は月経が始まってから14~16日でおこります。そして、排卵後さらに14~16日後に次の月経が始まります。ところが、排卵までの期間が長くなり(遅延排卵という)、
その分だけ月経が遅れます。ゴナドトロピンという下垂体からの刺激ホルモンの分泌不足や卵巣の機能異常が原因です。
●無排卵の場合
卵胞の発育・排卵では、ゴナドトロピンというホルモンが働きかけます。ところが、そのホルモンが十分でないと、卵胞は発育できずにしぼんでしまいます。つまり、排卵が起こらないまま子宮内膜が部分的にはがれて、出血がおこってしまうのです。これは排卵に続く本来の月経ではありません。少量の出血が、だらだらと何日にもわたって続くのが特徴です。そのままほおっておくと無排卵性月経からやがて無月経になる可能性もあります。
成人女性では、過度のストレスや無理なダイエット、肥満などが原因で希発月経になる人も少なくありません。

原発性無月経
日本人の体型の欧米化は、月経が始まる年齢にも影響を及ぼしています。初めての月経、いわゆる"初潮(初経)"は、昔よりも早くなっており、現在だいたい11~12歳といわれています。ところが、18歳をすぎてもまだ月経がない場合があります。これを「原発性無月経」といい、性染色体の異常、性器の異常、ホルモンの異常などの原因が考えられます。
月経がおこるためには、卵巣で卵胞が育ち、きちんと排卵されなければなりません。さらにその排卵には、脳の視床下部という部分と、そのすぐ下にある下垂体の連携が不可欠です。そして、子宮や卵巣、腟といった部分が正常に働いていることも大切です。
原発性無月経は、これらのどこかに、生まれつき異常があると考えられます。そのほかにも、糖尿病や腎不全、ホルモンの病気といった病気から無月経になる場合もあります。
さまざまな原因のなかでも、染色体異常による卵巣性無月経があり、代表的なものがターナー症候群です。この病気は、卵巣の中に卵胞のもとになる原始卵胞が存在せず、したがって、いつまでたっても排卵することはなく、原発性無月経となるのです。
原発性無月経のなかには、治療をしても排卵をおこせない場合もあります。しかし、将来の妊娠にはいろんな可能性が考えられます。まずは、婦人科の受診が大切です。将来の妊娠を考えると、18歳を待たずに、15歳をすぎたら受診することをおすすめします。

続発性無月経
以前は月経があったにもかかわらず、ある時をさかいに、月経がこなくなることがあります。月経周期は体調や環境の変化などで、多少ずれたり早まったりすることはありますが、ずーっとこない場合は、なにか原因があります。月経がこない期間が3ヶ月以上になる場合は、「続発性無月経」といいます。
おもな原因は、卵巣の機能の低下や、脳の視床下部や下垂体といったホルモン分泌にかかわる部位の機能の低下などが考えられます。その引き金として、急激なダイエットによる体重の激減や大きなストレスなどがあります。そのほか、甲状腺や副腎皮質の異常が原因の場合もあります。
なお、妊娠や閉経で月経がない場合は、生理的な続発性無月経ですから心配ありません。
授乳中は6ヶ月くらいは月経は来ませんし、授乳を止めて1年くらいは不順のこともあります。
続発性無月経かも知れないと思ったら、まず婦人科できちんとした治療を受けましょう。加えて、無理なダイエットや不規則な生活をしている人は、生活習慣を改めることが大切です。

過多月経
月経の量には個人差がありますが、最も多い日でも、ナプキンを2時間おきに替えるくらいが通常と考えていいでしょう。
これに対し、月経の量が非常に多く、2時間おきのナプキン交換でも間に合わない、レバーのような血のかたまりが頻繁にでる、などの症状がある場合を、「過多月経」といいます。おもな原因は、
ホルモン分泌の異常によるものと、子宮などの病気によるものがあります。
●ホルモン分泌の異常
排卵のあとにでる黄体ホルモンが十分に分泌されない場合があります。とくに10代の女性では、ホルモン分泌がまだ整っていないため、よくみられます。貧血症状もなく日常生活に困らなければ、とくに治療をする必要はありません。
●子宮などの病気
以前と比べてだんだんと量が増えたなどの場合は、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮内膜癌の疑いなどが考えられます。いずれも自分で判断するのは危険ですから、きちんと診察を受けることが大切です。
こうした状態は、20代以降の女性にみられ、最近かかる人が増えています。
子宮筋腫などの器質的な病気がなくても、多量の出血で貧血症状を起こす場合は、治療が必要です。

過少月経
女性にとって毎月の月経は、わずらわしいものです。その月経の量が少なかったり短ければ、「どれほど楽なことか...」と思ってしまう女性は少なくないでしょう。しかし、極端に量が少ない場合や短い場合は、注意が必要です。
月経期間が3日以内だったり、ナプキンを必要としないほど出血量が少ない場合を「過少月経」といい、20ml以下とされています。
過少月経の原因は、
ホルモン分泌の異常子宮などの病気があります。
●ホルモン分泌の異常
月経がおこるために必要なホルモンの分泌が少ない場合におこります。10代にみられる場合は、ホルモン分泌が未熟であるためで、とくに治療する必要はありません。20代以降の女性の場合は、過度なダイエットやホルモンバランスの崩れによって、排卵も起こらず、子宮内膜も厚くならないので出血は少なくなります。20代以降では定期的な検査や治療が必要です。
●子宮などの病気
子宮の発育が悪く、小さいために出血も少ないことがあります。生まれつき子宮が小さい場合は、妊娠などにもさほど支障はないとされています。また、流産や中絶の処置後に出血が減少した場合は、子宮内膜が癒着して、子宮の表面積が少なくなるためにおこることも考えられます。次の妊娠に差し支えるので、妊娠を考えるなら早めの治療が必要です。また、30代以降はホルモン分泌が低下しますので、子宮内膜が増殖しなくなるために、出血が少なくなることもあります。

★年代別のおもな原因★
10代・・・・ホルモン分泌異常、子宮発育不全など
20代以降・・ダイエットなどによるホルモン分泌異常(無排卵月経をともなうことが多い)、
子宮内膜の癒着など
30代以降・・子宮内膜の癒着、加齢による子宮内膜増殖不全など



早発閉経・遅発閉経
年齢を重ねるにしたがって、月経の変化に「これって閉経?」と、気になる女性は少なくありません。閉経とは、卵巣のはたらきが停止するために、月経が永久的になくなることをいいます。一般に43?55歳の間に閉経がおとずれ、最も多いのは51歳前後です。
ところが、43歳よりも若くに閉経してしまうことがあります。これを
「早発閉経」といいます。反対に、55歳以上になっても月経が続く場合があり、これを「遅発閉経」といいます。
●早発閉経
早発閉経では、卵巣機能が早期に停止してしまうため、排卵が起こらなくなり妊娠をすることができなくなります。原因は不明ですが、遺伝的なもの、放射線治療による卵巣の破壊、抗がん治療による卵巣機能の障害などが考えられます。また、卵巣や子宮を手術で摘出した場合も早期閉経になります。
子宮だけを摘出した場合は、卵巣は活動していますから月経はきませんが、その後卵巣が機能を停止して初めて更年期障害を感じることがあります。若くして早発閉経になると、イライラや動悸、発汗などの更年期障害の症状があらわれます。さらに、女性ホルモンに関わりの深い骨粗鬆症も早く進む傾向がみられます。これらの治療や予防管理が必要になります。
早発閉経でも、不快症状がなく、骨量に問題がなければ治療はいりません。30代後半で閉経した場合、下垂体のゴナドトロピンの上昇が見られる場合は自然な排卵は難しいようです。
●遅発閉経
遅発閉経では、長い場合、58歳くらいまで月経がある人もいます。子宮筋腫がある人では閉経は50代半ばと遅めです。子宮筋腫などで貧血を伴う場合以外は特に治療はありません。
 
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