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私の年齢ではこんな病気に要注意。女性の疾病データベース

女性のカラダのしくみを知っていますか?女性のカラダの病気を知っていますか?
ここでは女性特有の病気、月経異常から外性器・内性器・乳房の病気、性感染症、女性特有の癌までを7回シリーズで分かりやすく説明します。

監修:早乙女 智子先生(医療法人回生会 ふれあい横浜ホスピタル産婦人科医長)
 
卵巣・卵管の病気

黄体機能不全卵巣機能不全卵管炎・卵巣炎多嚢胞性卵巣卵巣腫瘍

 
黄体機能不全

女性の体は毎月、妊娠の準備のため、一定のサイクルでホルモンが分泌されています。
その中で受精卵の着床に備える役割を担っているのが黄体ホルモン(プロゲステロン)です。黄体ホルモンは子宮内膜を厚くフカフカに整え、受精卵が着床しやすい環境を作ります。黄体機能不全はこの黄体ホルモンの分泌が悪くなる状態をいいます。
黄体機能不全のはっきりした原因はわかっていません。症状は、黄体期が短くなるために、月経周期が短くなったり、ときには無月経、または不正出血が起こる場合もあります。受精卵が着床するための準備が十分にできなくなるので、不妊の原因にもなります。

黄体機能不全かどうかを調べるのに欠かせないのが、基礎体温の測定です。高温相に入る時の温度の上がり方が鈍かったり、高温相と低温相の温度差がほとんどなかったり、高温相が10日以内と短いケースも黄体機能不全が疑われます。ただし基礎体温は、体調の変化に大きく影響されますので、グラフに体温を記録する際に、簡単なメモ(例えば風邪をひいた、睡眠不足など)を記入しておくと医師が診断する上で参考になります。

黄体機能不全の治療は多少時間がかかることもありますが、きちんと通院して、あせらず気長に治していこうという気持ちをもつことが大切です。


卵巣機能不全
卵巣機能が正常に働かない状態を卵巣機能不全といいます。実際には、卵巣そのものの働きが悪いとき、もしくは卵巣に働きかける視床下部や下垂体の働きが悪いときなど、さまざまな理由からなり、またその原因もそれぞれ違うことから、症状も多岐にわたります。よって治療法も人によって異なることがあります。医師の説明をよく聞き、納得して治療を行なうようにしましょう。

卵管炎・卵巣炎
女性であれば誰でもなりうる病気ですが、とくに出産、流産、人工妊娠中絶、性交などをきっかけに、卵管や卵巣に大腸菌やブドウ球菌、淋菌やクラミジアなどが侵入して炎症を起こしたものを卵管炎、卵巣炎といいます。

症状は、38度から39度の発熱とともに下腹部の強い痛みが起こります。吐き気や不正出血を伴ったり、黄色いおりものが増えることもあります。治療は、安静にして抗生物質を服用すれば、炎症を抑えることができます。しかし、いったん治っても再発しやすく、慢性化すると周囲の臓器と癒着して排便痛や排尿痛、月経痛、腹痛などが起こり、不妊や子宮外妊娠の原因になることもあります。薬によって熱が下がっても、自己判断せずに、その後もきちんと医師の指示を守ることが大切です。

多嚢胞性卵巣
もともと卵巣には卵子のもとである「原始卵胞」がたくさんあり、思春期以降、それが発育して成熟卵胞となり、原則として毎月1個、卵胞が破裂して卵子が排出卵されます。この排卵が何かの原因でうまくいかなくなると、卵巣の中に卵胞が残ってたまってしまいます。そのたまった卵胞は「嚢胞」という小さな袋になり、卵巣の中でネックレスのようにツブツブと連なって卵巣の表面に並びますこの状態を多嚢胞性卵巣といいます。ホルモンバランスが崩れるため、症状としては月経不順、無月経にあわせて、多毛やニキビなどの男性化症状がおこることもあります。 排卵が起こらないということは不妊の原因になるばかりでなく、子宮体がんの危険を高める可能性もあります。

上記のような症状がある場合は、早めに受診することをお勧めします。
治療はホルモン薬やピルでホルモンバランスを整えていきます。また、排卵誘発剤を使って排卵を促すこともありますが、腹水がたまって卵巣が腫れる副作用があり、医師と相談しながら治療を進めていくことが大切です。

卵巣腫瘍
卵巣にできる腫瘍のことを卵巣腫瘍といいます。初期では自覚症状が乏しいため早期発見が難しく、健診などで偶然見つかることがほとんどです。腫瘍が小さくて良性のものはしばらく経過観察しますが、大きくなる場合や悪性が疑われる場合は開腹手術をして腫瘍を取り除いたり、場合によっては卵巣全体を摘出しなければなりません。
なお、ときに卵巣腫瘍と混同されることが多いものに卵巣嚢胞があります。卵巣嚢胞とはある程度育った卵胞で破裂がおこらず、卵胞液が再吸収されずに液が残ったもので、たいてい治療なしで2~3ヶ月以内に消失します。
嚢胞性腫瘍と充実性腫瘍の2つに分けられます。
嚢胞性腫瘍 (=卵巣嚢腫)

卵巣腫瘍の多くを占め、ほとんどのケースで良性なのが_胞性腫瘍です。水が溜まるもの、粘液が溜まるもの、血液がたまるもののほかに、腫瘍の中に脂肪や分泌液、ときには歯や骨、髪の毛などがたまるものもあります。腫瘍によって大きくなった卵巣が、何かの拍子にねじれてしまうことがあります(捻転)。下腹部の激痛や嘔吐などが起きたら、直ちに病院で診察を受けましょう。
充実性腫瘍
充実性腫瘍の約8割が悪性といわれています。腫瘍が大きくなると腹水をともなう腹部の膨満感が起こります。体重が減ってきたのにおなかが膨らんでスカートがはけなくなるなどの症状で診察を受けられる方もいます。初期の段階では症状がほとんどないため、発見するのは非常に難しいです。定期的に検査を受けることが大切です。
 
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