1981年に初めて報告された比較的新しい性感染症です。
エイズ(Acquired Immune Deficiency Ssyndrome)は、後天性免疫不全症候群の英語の頭文字をとったもので、HIV(Human Immunodeficiency Virus)(ヒト免疫不全ウィルス)の感染によって起こります。その名のとおり、人間が生きていくために必要な免疫力が極端に低下してしまい、通常では何の問題もないような日和見感染で命を落とすことのある病気です。
HIVウイルスは精液、腟分泌液、血液、母乳、といった体液に存在します。そのため感染経路としては性的接触のほか、輸血、麻薬や覚醒剤のまわし打ち、エイズウイルスを持つ母から子への母子感染などがあります。
体内での潜伏期間は数カ月から15年程度と長いため、本人に病識はなく、周囲も気付きません。感染後1~3週間したころに軽い風邪症状が出ることがありますが、この段階で気付くことはほとんどありません。
エイズ発病前の時期には、強い疲労感や発熱、体重減少などが起こります。そして免疫力が極端に落ち、カリニ肺炎やカポジ肉腫といった病気にかかってしまうのです。病気は急激に進行し、短期間で死に至ることもあります。
現段階でエイズを治す薬はないため、いったん感染すると残念ながら完治させることはできません。しかし、発病を遅らせる薬や免疫力を高める薬の開発は進んでいます。
エイズのリスクは、感染に気付かず病気を拡大させてしまうところにあります。パートナーが変わったときや病気に思いあたる節がある時は、検査を受け発病しないように適切な治療を受けることが重要です。
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