生理前の不調 【PMS/PMDD】

生理の前になると決まって不快な症状が現れ、日常生活にまで支障をきたすことを月経前症候群(PMS)といいます。多くの場合、生理が始まると症状が軽くなり消失するのが特徴です。また、症状があっても比較的軽く、日常生活に支障のない程度のものは、月経前症候群(PMS)と診断されないこともあります。
月経前症候群(PMS)のおもな症状は、下腹部の痛みや膨満感、乳房の痛み、肌トラブル、むくみ、頭痛、めまい、肩こりなどの身体症状と、イライラや情緒不安定、憂うつ感、注意力の低下、睡眠障害といった精神症状があります。
生理が始まる1週間前から症状が現れる人が多いのですが、2週間前から症状が現れる人、2、3日前に集中する人など個人差があります。
月経前症候群(PMS)の症状のうち、ココロの症状が特に悪化して日常生活に支障をきたすような症状を月経前不快気分障害(PMDD)といいます。 うつ、気力の減退をベースに、絶望感にとらわれたり、涙がとまらなくなったりする人も。反対に、イライラしたり、怒りっぽくなったり、攻撃的になったりする人もいて、感情のコントロールが難しくなります。感情の爆発を周囲にぶつけると、人間関係や社会活動にも支障をきたすことにもなります。
PMS、PMDDの症状があらわれる時期




出典:主婦の友社「月経痛と月経困難症」(P45)
月経前症候群(PMS)、PMDDの発症には、生理前に増加する女性ホルモン、黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響が指摘されていますが、はっきりとした原因は解明されていません。もう一つの女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)とのバランス異常という説もあります。さらに、最近では、感情に関わる神経伝達物質の量や働きに、これらの女性ホルモンが影響を及ぼして症状が現れるのではないかという説も出てきています。
日本では月経前症候群(PMS)、PMDDの認知度が低く、一人で悩んでいる人も少なくありません。症状を客観的に受けとめ、つらさを少しでも軽減するために、婦人科の受診をおすすめします。特にPMDDによるイライラやうつは、あなたが悪いのではありません。周囲の人を傷つけないためにも病気を治療して、本来の明るいあなたを取り戻しましょう。
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